2017年03月をもってキヤノンのレンズ交換カメラ、EOSシリーズとEFレンズをはじめとするEOSカメラ用アクセサリーからなるEOSシステムが30周年を迎えるとのこと。
FDマウントからEFマウントへの以降時は非難もされたものの、かれこれもう30年が経ち、今では世界一のシェアを持つシステムカメラへと成長したEOSシリーズ。今回はEOSシステム30年周年のニュースをご紹介します。
■EOSシステム30周年
αショックとEOSシステムの誕生
キヤノンEOSシステムは世界初の完全電子マウント方式を採用した新世代AF一眼レフシステムカメラとして1987年03月に初代機「EOS 650」が発売されました。
EOSとは「Electro Optical System」の略称で、ギリシャ神話の「曙の女神」の名でもあります。
当時ミノルタのα-7000が実用的なオートフォーカスシステムを携えて登場し、カメラ業界に大きな衝撃を与えていました。キヤノンは当時のFDマウントカメラT80に専用のオートフォーカスレンズを発売したものの、まだまだ実用性に乏しくミノルタのαシステムに対抗できるものではありませんでした。
時代の先を見据えた完全電子化
そこでキヤノンは本格的なオートフォーカス一眼レフカメラとして、完全電子マウントの新設計EFマウントを携えて1987年にEOS 650/EOS 650QD(デイト機能付きモデル)を皮切りに、EOS シリーズを投入しました。
EOSシステムは大口径完全電子マウントとして、連動詰めのような機械的連動機構を完全に廃し、オートフォーカス駆動及びAE制御をレンズに内蔵したコンピューターとモーターで行うように設計されました。
これによりレンズとボディ間の信号授受は電気信号のみによって行われるという、まったく新しいシステムとなりました。多くのメーカーが現在ではミラーレス機などの新マウントで完全電子マウント化を果たしていますが、30年も前にそれまでのレンズとの互換性を捨ててまで完全電子マウント化に踏み切ったことはキヤノンの歴史的英断だったと言えるでしょう。
デジタルカメラとしてのEOSシステム
EOSシステムは1995年にEOS-1Dをベースに開発されたEOS DCS3/EOS DCS1の発売によってデジタル化を果たしました。
EOSDCS3は130万画素CCDを搭載した12コマの連写(※秒間ではありません)対応モデル、EOS DCS1は600万画素CCDを搭載したワンショットタイプのデジタルカメラとして登場しましたが、非常に高価でした。
その後も多くのシリーズを経て、EOSシステムは現在まで成長を続けてきました。現在のEOSシステムは、デジタルカメラのキーデバイスであるCMOSイメージセンサー、画像処理エンジン、交換レンズなどの独自開発を続けています。
2003年09月に発売されたEOS Kiss Digitalの大ヒットによって、デジタル一眼レフは広く普及し、同年キヤノンは世界シェアNo.1を獲得しました。
さらに2015年11月にはEOSシリーズ累計生産台数8,000万台、2016年08月にはEFレンズ累計生産本数1億2,000万本を達成しています。
Reported by 正隆