CANON RUMORSに新TS-Eレンズの特許に関する情報が掲載されていましたのでご紹介します。
- TS-E 90mm F2.8
- TS-E 125mm F4
- TS-E 130mm F4
これらの特許が出ているとのことで、キヤノンには既に4本のアオリレンズがありますが、さらに望遠側にラインアップが増える可能性がありそうです。
■キヤノン新ティルトシフトレンズの特許
望遠ティルトシフトレンズの噂
TS-E17mm F4LとTS-E24mm F3.5L IIが発売されて以降、TS-E45mm F2.8とTS-E90mm F2.8はリニューアルされないまま放置されています。
キヤノンからは、
- TS-E90mm F2.8
- TS-E125mm F4
- TS-E130mm F4
以上3本のTS-Eレンズの特許が出願されており、EF135mm F2L USMの後継機ではない135mm望遠レンズの特許が出ており、130mmのティルトシフトレンズの特許も出ているとのこと。
そのためこれらのレンズが2017年後半に登場する可能性が高く、できるだけ早くこれらの情報の確認を取りたいと思う。
ティルトシフトレンズの使い道
現在キヤノンからは、
以上の4本のティルトシフト(アオリ)レンズが発売されています。
どれもそれほど新しいレンズではありませんが、特に45mmと90mmに関してはかなり古く、リニューアルが待たれています。
アオリレンズは高価かつ特殊なレンズであるため一般の方で使われる方は少ないかとは思いますが、広角のアオリレンズは建築写真のフォトグラファーに、望遠のアオリレンズは商品撮影のフォトグラファーに使われることが多いレンズです。
商品撮影で望遠のアオリレンズを使用するのは、広角のアオリレンズではパースペクティブが付いてしまうためですが、昔はポートレートなどでも強制的に顔以外の部分をボカすためにアオリレンズが使われるケースもありました。
不自然さもあってか、現代ではポートレートでアオリレンズが使われることはほとんどありませんが、商品撮影のフォトグラファーの中にはブツ撮りでティルトシフトレンズを愛用している方は沢山おられるので、望遠ティルトシフトレンズの登場を期待されているカメラマンは多いことでしょう。
上の写真はニコンのアオリレンズであるPC-Eニッコールの作例ですが、
- 左:PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8D ED(シフト有り)
- 右:PC-E Micro NIKKOR 85mm F2.8D(シフト有り)
となっています。同じアオリレンズでも45mmと85mmでは結構写り方が異なることがお分かり頂けると思います。
ボトルやグラスが上すぼまりになるのはカメラとレンズを水平にしてライズさせることで回避できますが、いずれにせよボトルやグラスの立体感は望遠側の方が付きにくいため、これは迫力を求めるか収まりの良さを求めるかによって選択が異なるというわけです。
詳しい解説を知りたい方は、ニコンの「広告写真に必須のレンズ・PC-E NIKKOR レンズシリーズ」をご覧頂ければと思います。
ちなみにキヤノンのTS-Eは「Tilt Shift(ティルト・シフト)」の略、ニコンのPC-Eは「Perspective Control(パースペクティブ・コントロール)」の略となっています。
Reported by 正隆