EOS R5の個人的おすすめメニュー設定一覧

EOS R5
画像:Amazon

みなさんこんにちは。

私は現在静止画の仕事はキヤノンとニコンで撮影していますが、今回はキヤノンで使用しているEOS R5の初期設定から変えている部分などを大まかにご紹介したいと思います。

キヤノン機や同様の機能がある他社機でも参考にして頂ける部分があればと思います。



■EOS R5の個人的各種メニュー設定


設定しているのは静止画メニューのみ

私の撮影の主な被写体はポートレートと都市風景ですから、今回ご紹介するのは、そのような被写体を前提とした個人的な好みのメニュー設定と考えていただければと思います。

また、各設定の理由についても簡単にですが説明させて頂いております。

私の場合、動画の知識が浅いので本格的なムービーの仕事の依頼はそもそも来ない(スチールのついでにおまけ程度でいいので動画もというような場合はカメラを分けてパナソニック機を使っています)ので、EOS R5では静止画関連のメニューだけを設定しています。

というわけで今回ご紹介するEOS R5の設定も全て静止画関連のメニューとなっています。

EOS R5の個人的メニュー設定一覧

メニュー「撮影」タブの設定

  1. 「記録画質」を選択、スロット1にRAW、スロット2にJPEGのL(ファイン)を設定
    • 理由:SDに記録されたJPEGを使うことも多いのですが、一応CFExpressにはRAWを記録しバックアップ用途と白飛び黒潰れなどが起きていた場合のより強力な保険用としています。C-RAWでも良いと思いますが、私の撮影は高速連写を使わないことや、CFExpressの容量的に問題ないことから一応通常のRAWで記録しています。
  2. 「長秒時露光のノイズ低減」を選択、「AUTO」に設定
    • 理由:AUTOであまり問題がないので。
  3. 「高輝度側・諧調優先」を選択、「する」に設定
    • 理由:ロケーション撮影時などに高輝度側の諧調を出したいので。
  4. 「フリッカーレス撮影」を「する」に設定
    • 理由:逆に「しない」に設定する理由が私の撮影の場合はないので。
  5. 「ホワイトバランス」を選択、「AWB(雰囲気優先)」に設定
    • 理由:スタジオ撮影など光源が確定している場合はグレーカードを使ってのマニュアルホワイトバランスを使用するのですが、そのための切り替え操作は手間ではないので、デフォルトは通常の「AWB(雰囲気優先)」にしています。このあたりは詳しく説明すると長い話になってしまうので割愛しますが、撮影環境というのは色々な意味(人間の感覚も含めて)で完璧なホワイトバランスにすることは現場では難しいので、結局は家に帰ってからキャリブレーションされたモニターで微調整を加えるのですが、撮影現場でなるべく完成形に近くするために、安定した色味の光源下ではマニュアルでホワイトバランスをとり、不安定な色味の光源下ではオートホワイトバランスの「AWB(雰囲気優先)」にしておくというのがベターだと思っています。
  6. 「ピクチャースタイル」を選択、「ユーザー設定」を選択、Picture Style Editorで作ったものを読み込む
    • 理由:これは一番難しいというか細かい部分ですが、「撮影枚数が多い時」などはRAWで一からレタッチするよりも、ピクチャースタイルを適応したJPEGからの方が効率的だと感じています。作品撮りや雑誌・ポスターなど少ない枚数を入念に仕上げる際は、RAWから現像→レタッチしていきますから逆にピクチャースタイルは重要ではなくなります。JPEGを使う際のピクチャースタイルの詳細設定に関しては、私は何度もテスト撮影をしてキヤノンのPicture Style Editor(PDF使用説明書)でPCで細かく設定して、それをカメラに読み込んで、それを「ユーザー設定」に読み込んでいるので、カメラ内のピクチャースタイルは設定しません。要するにPCで設定するわけです。プリントや印刷媒体の場合はある程度輪郭強調してあげないと解像感が弱く感じられるので、適宜レタッチの際に印刷用に調整していますが、これもPCで行うわけですから、カメラの設定には関係しません。画作りはフォトグラファーの感性というか命とも言える部分なので、JPEGを使うときにも自分に合った画作りの設定になってくれないと困るので、設定にはめちゃくちゃ時間がかかります。ここでは説明しきれませんが、新しいカメラの場合は1ヶ月くらいはテスト撮影をして傾向を掴んでから仕事で使うようにしています。
  7. 「レンズ光学補正」を選択、「周辺光量補正」を「ON」に設定
    • 理由:周辺光量の補正は後からでも難しくないのでOFFにしておいてもいいのですが、折角ある機能でもあるので「ON」にしています。
  8. 「レンズ光学補正」を選択、「歪曲収差補正」を「OFF」に設定
    • 理由:これは「ON」にしてしまうと画角が狭くなってしまう場合があるので、基本的に「OFF」にしておいて、必要なら後から補正しています。
  9. 「レンズ光学補正」を選択、「デジタルレンズオプティマイザ」を「標準」に設定
    • 理由:標準設定で私は特に問題を感じないので「標準」に設定しています。
  10. 「シャッター方式」を選択、「電子先幕シャッター」に設定
    • 理由:これは詳しく説明すると大変なのでしませんが、「ストロボを使用すること」「電子先幕によるボケ欠け現象の回避」「シャッターショックの軽減」「EVF表示の見え方」「ローリングシャッター歪みの程度」などを総合的に判断した上で、基本は「電子先幕シャッター」に設定しています。ボケ欠けの可能性が予想される場合にメカシャッター方式に変えたり、例えば静かな雰囲気でのインタビュー撮影など、音を出さない方が望ましいという撮影の場合は電子シャッターを使う場合もありますが、EOS R5はもともとシャッター音が静かな機種なので、電子先幕シャッターで困ることは少ないと感じています。ただ今後のカメラの進化によってEOS R5 IIなどでは電子シャッターのみになっていくでしょう。
  11. 「カードなしレリーズ」を選択、「しない」に設定
    • 理由:これは仕事で使うなら当たり前というか、必ず設定しておきます。
  12. 「手ブレ補正(IS)機能設定」を選択、「入」に設定
    • 理由:特に切る理由もないので「入」に設定してます。今の手振れ補正機構は優秀なので三脚を使用しても問題が出ることはほとんどないように感じています。
  13. 「手ブレ補正(IS)機能設定」を選択、「静止画IS」を「常時」に設定
    • 理由:見やすいので。
  14. 「撮影画像の確認」を選択、切〜ホールドの間で好みで設定
    • 理由:私は「2秒」に設定しています。これは単純に好みでいいと思います。
  15. 「撮影画像の確認」を選択、「ファインダー内表示」を「しない」に設定
    • 理由:ファインダーは出来るだけライブビュー映像を見られる状態にしておきたいので。
  16. 「露出Simulation」を選択、「する」に設定
    • 理由:一眼レフを使っていた時代も長いので個人的には「しない」でもいいのですが、折角のミラーレスなので「する」にしています。
  17. 「撮影情報表示設定」を選択、「モニター情報表示カスタマイズ」を好みで設定
    • 理由:自分が「見たい情報を最小限で」表示するように設定しています。
  18. 「撮影情報表示設定」を選択、「ファインダー情報表示カスタマイズ」を好みで設定
    • 理由:これも17と同様です。自分が見たい情報を最小限にです。
  19. 「撮影情報表示設定」を選択、「ファインダー縦表示」を「入」か「切」を好みで選択
    • 理由:私は「切」なのですが、なんとなくの昔からの慣れの問題なので、若い方には「なんで入にしないの?」と思われるかもしれません。時代についていけないおじさんは逆に切り替わることに戸惑いを感じるからとでも思っていただければと。切り替わらなくても分かりますし。
  20. 「撮影情報表示設定」を選択、「ヒストグラム」の表示を「RGB」に設定(再生時INFOボタンで切替可)
    • 理由:私は「RGB」派なのですが、おそらく少数派のような気がします。レタッチソフトで普段「RGB」のヒストグラムにしてあるからその表示に慣れているのかもしれません。白とび黒潰れはすぐ気付く(というより撮る前に想定している)ので、むしろ色飽和の方が確認したいからです。
  21. 「撮影情報表示設定」を選択、「撮影距離表示設定」を好みで選択、単位は「m」
    • 理由:流石にこれは慣れ親しんだ「m」にしていますが、表示自体無くても気になりません。
  22. 「撮影画面表示設定」を選択、「なめらかさ優先」を選択
    • 理由:バッテリーの消費も早まりますが、EOS R5は見え方に結構差が出ると感じているので「なめらかさ優先」にしています。
  23. 「外部ストロボ制御」を選択、「ストロボの発光」を「する」に設定
    • 理由:外部ストロボをつけているのは発光するからなので「する」にしています。発光しないならストロボの電源を切ればいいだけですし。
  24. 「外部ストロボ制御」を選択、「E-TTLテイスト」を「「雰囲気重視」に設定
    • 理由:実際はほとんどマニュアル調光してしまうのでなんでもいいのですが、とりあえずメニュー上では「雰囲気重視」に設定しています。
  25. 「外部ストロボ制御」を選択、「E-TTL II 調光方式」を「評価調光(顔優先)」に設定
    • 理由:これも24と同様で結局マニュアル調光なのでそれほど気にしていませんが、とりあえずこの設定にしています。
  26. 「外部ストロボ制御」を選択、「連写時の調光制御」を「1コマごとに調光」に設定
    • 理由:24、25と同様で自分で設定してしまうので適当に設定しているだけです。特に理由がなくてすみません。

メニュー「AF」タブの設定

  1. 「AF動作」を選択、「SERVO」に設定
    • 理由:人物を撮影するためです。風景を撮影する場合は「ONE SHOT」に設定するかライブビューでマニュアルフォーカスを使います。
  2. 「AF方式」を選択、「顔認識+追尾優先AF」に設定
    • 理由:これもポートレート用です。
  3. 「検出する被写体」を選択、「人物」に設定
    • 理由:例えば静物を前ボケに人物を撮影するといった場合、実際にピントを合わせて欲しいのは人物なので、「人物」に設定しています。
  4. 「瞳検出」を選択、「する」に設定
    • 理由:単純に瞳検出機能は楽なので使っています。ただ「瞳検出」に設定し、AFフレームも瞳に追随しているように見えても、メガネをかけているモデルさんなどの場合、実際にはメガネのレンズ面にピントが来てしまっていることも多く、メガネのレンズ面の奥にある瞳を正確に検出してくれるようになってくれることに今後期待しています。
  5. 「サーボAF特性」を選択、「Case1(汎用性の高い基本的な設定)」に設定
    • 理由:撮る被写体によると思います。プロスポーツなどのカメラマンの方であればここにかなりこだわった設定をされるのだと思いますが、動きものと言ってもポートレート程度であれば「Case1(汎用性の高い基本的な設定)」のデフォルトで十分だと感じているので私はカスタマイズしていません。
  6. 「レンズの電子式手動フォーカス」を選択、「ワンショット後・可能(拡大)」に設定
    • 理由:なんとなく私には便利なので。人によると思います。
  7. 「ワンショットAF時のレリーズ」を選択、「ピント優先」を設定
    • 理由:私の被写体では、ピント優先で十分なタイミングで撮影できると感じています。
  8. 「AF方式の限定」を選択、適宜設定
    • 理由:特に設定していません。デフォルト状態です。絶対使わないという設定があるような方は外しておくと選択が楽になると思います。

メニュー「再生」タブの設定

  1. 「拡大開始倍率(約)」を選択、「等倍(任意選択合焦点から)」に設定
    • 理由:個人的には拡大表示は一発等倍になってくれないと、撮影のテンポが悪くなるだけのような気がするのでいつもこの設定ですが、むしろ等倍以外に設定することのメリットを知りたい気はします。
  2. 「再生情報表示設定」を選択、「ハイライト警告表示」や「AFフレーム表示」を必要に応じて設定
    • 理由:ハイライト警告表示などを表示しています。AFフレーム表示は被写体となる人に「こんな風に撮れてますよ」とパッと見せた時に、AFフレーム表示は邪魔かなという気がするので表示させていません。

メニュー「無線通信機能」タブの設定

  1. 「Wi-Fi/Bluetooth接続」を選択、「Wi-Fi設定」を「使う」に設定
    • 理由:テザー撮影を行うことがあるのでWi-Fiを使っています。またテザー撮影のソフトにはEOS Utilityを使っています。私の場合、テザー撮影といってもPC側でカメラを操作して撮影しているとか自分が画像の確認のために必要としているというわけではなく、モデルさんやタレントさんのマネージャーさんや編集の方から「リアルタイムで撮影画像を見たい」という要望が結構あるためです。そのため自分ではなくマネージャーさんや編集さんに画像を確認してもらえれば十分なので、テザー撮影のソフトに正直それほどこだわりがありません。カメラ側はRAW+JPEGの設定で記録していますが、PC側の設定としては、EOS Utilityの機能で「JPEGのみ転送」ということが出来るのでそうしています。これはJPEGのみ転送した方が転送速度が早く撮影のレスポンスが良くなるなどの理由からです。Bluetooth機能はEOS R5では使ったことがないので特に設定していません。

メニュー「機能設定」タブの設定

  1. 「記録機能」を選択し「振り分け」を選択、スロット1にRAW、スロット2にJPEGを設定
    • 理由:これは単純で、書き込み速度の速いCFExpressにRAWを、SDXCにデータの軽いJPEGを記録するというだけです。
  2. 「記録機能とカードフォルダ選択」を選択、「再生」をJPEG画像が記録されるスロット2に設定
    • 理由:その方が分かりやすいからです。
  3. 「モニターの明るさ」を選択、モニターの明るさを好みに設定
    • 理由:基本はデフォルトの設定のままです。必要があれば変えると思いますが、今のところは変えていません。
  4. 「ファインダーの明るさ」を選択、ファインダーの明るさを「自動」に設定
    • 理由:これも大した意味はありません。
  5. 「モニター/ファインダーの色調」を選択、色調を選択
    • 理由:これが困りもので、正直EOS R5の背面液晶とEVFは色味はどうやっても一致しないと感じています。この点に関してはニコンのZ 7IIのEVFと背面モニターの組み合わせの方が(完璧ではないにせよ)EOS R5より見え味がマッチしていて良いと思います。カメラ全体としてはEOS R5の方が(値段が高いこともあってか)良い出来だと思いますが、やはりニコンにはニコンの良さがあって、両社はいずれも優れたカメラメーカーだと感じさせられます。
  6. 「ファインダーの「色調微調整」を選択、ファインダーの色調を微調整
    • 理由:5で書いた通りでEOS R5のEVFの性能が悪いということではなく、背面液晶との差はどう調整しても満足のいく一致がない気がします。この点はむしろ光学ファインダーの一眼レフファインダーの方が「ファインダー像と背面液晶に表示される画像はそもそも異なるものだ」と脳が慣れ親しんでいる分、気にならないように思います。
  7. 「メニューの拡大表示」を選択、「しない」に設定
    • 理由:おかげさまで今のところは拡大表示をしなくても見える程度の視力はあるようです。
  8. 「電源オフ時のシャッター状態」を選択、「閉じる」に設定
    • 理由:レンズ交換時などのホコリよけのために「閉じる」に設定しています。余談ですが電源の位置や操作性はもっと考えて欲しかった部分です。
  9. 「センサークリーニング」を選択、「自動クリーニング」を「OFF時のみ」に設定
    • 理由:電源ONの時にも自動クリーニングしてもらっても構わないのですが、特に困っていないのでOFF時のみとしています。どうせ定期的にカメラの状態はチェックしますし、メンテナンスもするものなので。
  10. 「バッテリー情報」を選択、INFOボタンを押してバッテリーを登録
    • 理由:カメラマンは予備バッテリーを幾つも用意してあるので、一応やっておいた方がいいだろうという程度です。
  11. 「著作権情報」を選択、「作成者名入力」と「著作権者名入力」に自分の名前を入れる
    • 理由:このご時世ですから一応やっておいた方がいいだろうということで入力しています。
  12. 「節電」を選択、「ディスプレイオフ」「オートパワーオフ」「ファインダーオフ」の時間を設定
    • 理由:各人でお好みの時間を設定していただければ良いかと思います。

この設定が最適解という意味ではない

当然のことながら撮影する被写体や撮影条件によって適切な設定は変わってくると思いますので、「上で紹介した設定が最善」ということでもなければ、「この設定以外使わない」という意味ではありません。

ちなみにボタンの割り当てに関するカスタマイズはあまりしないタイプですが、AF関連の割り当てだけは細かくしており、設定はごちゃごちゃしているので説明しませんが、基本的には「任意の場所にピントが来ない際に、いかにAFモードを素早く切り替えて測距位置を変えられるか」という目的でカスタマイズしています。

あとはフロントの絞り込みボタンに再生画面を最高輝度にする機能を割り当てており、夏場などのロケーション撮影で画像を確認する時に一時的に明るくして見やすくなるようにしています。

ボタンカスタマイズはまさに被写体や個人のクセなどに影響されるため、何が正解もないので、皆さんが使いたいように設定していただければと思います。

というわけで今回は、私の個人的なEOS R5の設定をご紹介させていただきました。

画像:EOS R5

Reported by 山﨑将方