皆さんこんにちは。
今回は皆さん大好きBCNランキングのPOSデータから、2022年に入ってからの各週のミラーレス販売実績を見てみることにしましょう。
それによると、どうやらキヤノンが競合他社にに大きく差をつけて独走いる様子が見えて来ました。そしてこれはフルサイズミラーレスにおいても同様の傾向であることがわかります。
■2022年に入ってからキヤノンが全週でトップ2を独占
2022年BCNランキング各週ミラーレスカメラ販売台数ランキング | ||||||
順位 | 1週 | 2週 | 3週 | 4週 | 5週 | 6週 |
01位 | EOSKISSM2-WZKWH | EOSKISSM2-WZKWH | EOSM6MK2SL-WZK | EOSKISSM2-WZKWH | EOSKISSM2-WZKWH | EOSKISSM2-WZKWH |
02位 | EOSKISSM2-WZKBK | EOSKISSM2-WZKBK | EOSKISSM2-WZKWH | EOSKISSM2-WZKBK | EOSKISSM2-WZKBK | EOSKISSM2-WZKBK |
03位 | EOSRP-24105ISSTMLK | PEN E-PL10 EZ | EOSKISSM2-WZKBK | EOSM6MK2SL-WZK | ZFCLK16-50SL | OM-1 |
04位 | ILCE-6400Y(S) | EOSRP-24105ISSTMLK | ILCE-7M4 | PEN E-PL10 EZ | PEN E-PL10 EZ | EOSRP-24105ISSTMLK |
05位 | ILCE-6100Y(B) | ILCE-6400Y(S) | PEN E-PL10 EZ | DC-G100V-K | ILCE-6100Y(B) | ILCE-6100Y(B) |
06位 | ILCE-6400Y(B) | EOSM6MK2SL-WZK | Z50WZ | ZFCLK16-50SL | X-S10LK | ILCE-7M3 |
07位 | PEN E-PL10 EZ | ILCE-7M4 | ILCE-6100Y(B) | ZV-E10L(B) | ILCE-6400Y(S) | DC-G100V-K |
08位 | X-T30LK-1545-B | ILCE-6100Y(B) | EOSRP-24105ISSTMLK | EOSRP-24105ISSTMLK | X-T30 II-S | ZFCLK16-50SL |
09位 | EOSR6 | Z50WZ | ILCE-6400Y(S) | ILCE-7M4 | E-M10 Mark IV EZ | Z50WZ |
10位 | EOSKISSMWH-WZK | ILCE-6400Y(B) | EOSM6MK2BK-WZK | ILCE-6400Y(S) | EOSRP-24105ISSTMLK | ILCE-7M3K |
ILCE-7M3 |
フルサイズミラーレスでもミラーレス市場を制しつつあるキヤノン
上の表を見ていただければわかるように、ミラーレス市場でもキヤノンが全ての週で上位を独占しており、フルサイズミラーレスに限定しても、EOS RPがもっとも売れている機種であることがわかります。
BCNの発表によると、2021年の10月下旬からキヤノンがミラーレスシェアのトップになっていますが、それは2022年に入ってからも続いている(というか加速している)ようで、キヤノンがミラーレス市場でも独走状態に入ってきていることがわかります。
上の表を、1位→10点、2位→9点…10位→1点という風に点数を付けていくと、6週間の合計は、
- キヤノン→168点
- ソニー→75点
- OMデジタルソリューションズ→42点
- ニコン→25点
- 富士フイルム→11点
- パナソニック→10点
となり、2位ソニーから6位のパナソニックまでを全て合計してもキヤノン1社に及んでいません。
またフルサイズミラーレスがラインクインしているのはキヤノンとソニーだけですが、フルサイズミラーレスに限定して比較しても、
となり、2022年に入ってからは「フルサイズミラーレスといえばソニー」の時代から「フルサイズミラーレスといえばキヤノン」へと既に変わってきているというわけです。
半導体不足は言い訳にならない
また半導体不足はどこも同じなので言い訳にはなりません。半導体不足を見越して対策できず他社に遅れをとっている時点でダメなのです。
このままではカメラ業界はキヤノン一強の市場になってしまうでしょう。それはかつてのキヤノン・ニコンの一眼レフ二強時代よりももっと厳しいものです。
現在キヤノン以外の代表的な日本のカメラメーカーは、
- ニコン
- ソニー
- OMデジタルソリューションズ
- パナソニック
- 富士フイルム
- リコー
がありますが、各社がバラバラに自分たちのこだわりや利益に固執していれば結局はキヤノンに利するだけです。
特にニコン・ソニー・パナソニックには対キヤノンの共同戦線を張って欲しいと思っていますが、こういったことは、どのメーカーも手遅れになってから動き始めるので多分無理でしょう。
追い上げるニコン、危機感の足りないソニー
この調子でいくと、2022年のミラーレスの年間シェアは、
- キヤノン
- ソニー
- OMデジタルソリューションズ
となるわけですが、表を見ていただければわかるように、ニコンがちらほらランクインしており、春以降ニコンが良い機種を出していけば、来年2023年頃にはニコンはOMデジタルソリューションズを抜いてミラーレスのシェア3位に入ってくる可能性が十分あると思います。
対してソニーはキヤノンに上から押さえつけられ、下からニコンに追われる危機的な状況になってきているのですが、メーカーもユーザーも危機感が足りないためソニーは非常に危険な状況にあります。
Reported by 正隆