ミラーレスが一眼レフのシェアを超えるのはいつ?

CIPA デジタルカメラ出荷統計

一眼レフvsミラーレス論争ファンの皆さんこんにちは。

CIPAのデジタルカメラ統計5月分が発表されました。そこで今回はデジタルカメラの出荷動向から、ミラーレスが一眼レフを出荷台数で超える日が来るのか?また来るとすればそれはいつか?について考えてみたいと思います。

■CIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)デジタルカメラ統計


一眼レフとミラーレスの出荷数の変遷

過去12ヶ月間の一眼レフとミラーレスの出荷台数の動向を見てみましょう。

区分 一眼レフ ミラーレス 比率
データ 出荷数 前月比 出荷数 前月比 構成比
2016/06 653,987 110.0% 198,324 121.5% 77/23
2016/07 675,411 103.3% 238,411 120.2% 69/31
2016/08 633,235 93.8% 270,221 113.3% 70/30
2016/09 819,409 129.4% 294,705 109.1% 74/26
2016/10 880,640 107.5% 351,415 119.2% 71/29
2016/11 849,533 96.5% 393,567 112.0% 68/32
2016/12 718,889 84.6% 345,649 87.8% 68/32
2017/01 502,976 70.0% 335,110 97.0% 60/40
2017/02 554,355 110.2% 288,862 86.2% 66/34
2017/03 669,600 120.8% 362,757 125.6% 65/35
2017/04 659,380 98.5% 373,311 102.9% 64/36
2017/05 644,837 97.8% 390,552 104.6% 62/38
平均値 688,521 101.8% 320,240 108.2% 68/32

実は一眼レフは回復基調、ミラーレスはより伸びている

レンズ交換式カメラの出荷台数は、熊本地震以降となる過去12ヶ月間を見てみると、なんと出荷台数は一眼レフ・ミラーレス共に落ちていないどころかむしろ上がっていることが分かります。

前年比で表にすると異常なほど上がっている月もありますが、それは2016年の熊本地震による一時的な落ち込みが原因であるため、先月比で見ていくのが現実的でしょう。

  • 一眼レフ:7回アップ/平均101.8%
  • ミラーレス:9回アップ/平均108.2%

また、一眼レフは過去12ヶ月間中7回先月比でアップした月があり、ミラーレスに関しては12ヶ月間で9回先月比でアップしており、先月比平均値も108.2%であるためより出荷台数を伸ばしていることが見て取れます。

■今後の一眼レフとミラーレスの出荷台数予想


ミラーレスの出荷台数はいつ一眼レフを超えるのか?

一眼レフに比べてミラーレスの出荷台数の変化を見てみると、ミラーレスの方が平均して約6.4%上回っています。

そこで過去12ヶ月間の出荷台数の変遷を元に、今後の一眼レフとミラーレスの出荷台数の変化を予想してみましょう。

先に表にしたように、どちらかが加速度的に変化しているということではなく、月ごとの変化量が重要になるになるようですから、過去12ヶ月間の前月との変化量を元に今後の12ヶ月を予想してみましょう。

区分 一眼レフ ミラーレス
データ 出荷数 前月比 出荷数 前月比
2017/06 709,320 110.0% 474,520 121.5%
2017/07 732,727 103.3% 570,373 120.2%
2017/08 687,298 93.8% 646,232 113.3%
2017/09 889,364 129.4% 705,040 109.1%
2017/10 956,066 107.5% 840,408 119.2%
2017/11 922,604 96.5% 941,257 112.0%
2017/12 780,522 84.6% 826,424 87.8%
2018/01 546,366 70.0% 801,631 97.0%
2018/02 602,095 110.2% 691,006 86.2%
2018/03 727,331 120.8% 867,904 125.6%
2018/04 716,421 98.5% 893,073 102.9%
2018/05 700,660 97.8% 934,154 104.6 %

ミラーレスが一眼レフを超えるのは2017年末か?

過去12ヶ月と同様に変化したと仮定すると、ミラーレスが出荷台数で一眼レフを超えるのは「2017年11月」となります。

ただこれは過去12ヶ月と同じように今後12ヶ月が推移したと仮定した場合であることも事実で、実際にこのようにミラーレスが右肩上がりに上がっていくとは考えにくい部分もあります。

実際これからカメラ業界がどうなるのか?本当のところは誰にも分かりませんが、いずれにせよレンズ交換式カメラが回復傾向にあるのは喜ばしいことです。

参考:CIPA
画像:CIPA

Reported by 正隆