キヤノンのデジタルカメラ事業好調。ミラーレスも昨年比70%増

EOS M6

東洋経済ONLINEにキヤノンの業績が復調しているというニュースが掲載されています。7月27日に発表した2017年の第2四半期決算は、売上高が1兆9652億円(前年同期比18.6%増)、営業利益1719億円(同58.2%増)と大幅な増収増益。

さらにカメラ事業も好調で、なんとミラーレスに関しては2017年1~6月の上半期で、キヤノンはミラーレス全体で販売台数を約70%以上も増やし、世界のミラーレス市場におけるキヤノンのシェアは予測で今年22.4%(2016年は16.3%)にまで高まる見込みとのこと。

今回はこのキヤノンデジタルカメラ事業好調のニュースをご紹介します。

■キヤノンのデジタルカメラ事業の現在


デジタルカメラ事業の収益が改善

キヤノンのカメラ事業の収益は改善しており、その要因はコンパクトデジタルカメラに関してはPowerShot Gシリーズ、一眼レフに関してはハイアマチュア向けの製品など高価格帯の製品の販売が好調であったこと、さらににミラーレスカメラの伸長によるものとのこと。

ミラーレスでも販売台数で前年比70%以上増加

ミラーレスカメラはデジカメで唯一の成長市場で、ミラーレスの2017年の世界市場は14.9%増の401万台となる見通しで、その中でキヤノンは今年4月に投入したEOS M6なども好調で、2017年1〜6月の上半期でミラーレスの販売台数を約70%以上も増やしたとのこと。

世界市場が通年で14.9%伸びる見通しとはいえ、上半期が70%以上も伸ばしているとは驚きです。

ミラーレスでも世界シェアを6%以上上げる見通し

さらにその結果、世界のミラーレス市場におけるキヤノンのシェアは、2016年が16.3%だったのに対し、2017年は22.4%と6%以上上げる見込みとのこと(テクノ・システム・リサーチ調べ)。

ということは、2017年の世界シェアはミラーレスもキヤノンが首位になる可能性が出てきたのかも知れません。


先日国内シェアを計るBCNランキングの2017年上半期シェアをご紹介しましたが、それにしてもキヤノンのカメラ事業の強さたるや恐るべしというところでしょうか。

参考:東洋経済ONLINE
画像:Canon

Reported by 正隆