2021年伸びなかったけど読んで欲しい記事ランキング

画像:いらすとや

皆さんこんにちは。

今回は2021年にAmazing Graphで書かれた記事の中で、アクセス数はそれほどでもなかったけれど、是非読んで欲しい、読んでおくべき記事を10個ピックアップしてみました

目次
  1. 違うメーカーのレンズをMTF曲線で比較してはダメ!幾何光学的MTFと波動光学的MTFの表記混在問題
  2. 集合写真や自撮りで端の人が太って写るのはなぜ?
  3. カメラグランプリの座談会から見えてくる、選考委員の問題点
  4. 今、本当に活躍しているポートレートフォトグラファーたち
  5. カメラが正方形イメージセンサーを採用しない理由
  6. シャッター半押しAFか親指AFか、きのこたけのこ戦争
  7. ユージン・スミスってどんな人?水俣病の惨禍を世界に伝えた写真家の人生を巡る
  8. ストロボ同調速度が多少上がっても意味がない26の理由
  9. マウント選びから分かる、信頼できる人できない人
  10. EOS-1系はなぜEOSと1の間に「-」ハイフンが入っているのか?

機材紹介的なキャッチーな話はありませんが、これを知らずしてカメラやカメラ業界を語ることは出来ないという内容のものもあるかと思いますので、お時間がある方でまだ読んでいないという方は是非読んでいただければと思います。

■2021年この記事は読んでおくべきランキングトップ10


1位:違うメーカーのレンズをMTF曲線で比較してはダメ!幾何光学的MTFと波動光学的MTFの表記混在問題

この記事はレンズ性能の指標としてよく話題になるMTF曲線図に関して、あまり知られていない「幾何光学的MTF」と「波動光学的MTF」という2つの概念と、それらがメーカーによって混在しているということについて解説しています。

実際にはそれなりに伸びた記事ではなるのですが、より多くの人が知るべき情報だと思ったため1位とさせて頂きました。

ただMTF曲線を過剰に信奉せず実写で判断できる人であれば、幾何光学的MTFとか波動光学的MTFといったことの詳細まで理解している必要はないと思います。

逆に自分の目でレンズの良し悪しを判断できない人が頼るのがMTF曲線で、そもそも画質の良し悪しを判断する目を持っていないのならMTF曲線が高かろうが低かろうが全く無意味なわけです。

またこの記事に合わせて調べた、

幾何光学的MTFか波動光学的MTFかを各メーカーに聞いてみた

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これは主要なカメラメーカーレンズメーカー11社に実際に問い合わせて、MTF曲線の表記が波動光学的MTFか幾何光学的MTFかを調査した結構手間のかかった記事で、「実は多くの人が各社の基準が違うことさえ知らずにMTF曲線を語っていた」ということを具体的に知ってもらうために各社に問い合わせた結果をまとめた記事です。

これらの記事は「MTF曲線なんて意味がない」と言っているのではなく、MTF曲線で表されるものはレンズの描写性能のごく一部であり、また異なるメーカーのレンズを比較するための指標ではないということを知っておいていただければ十分だとお思います。

2位:集合写真や自撮りで端の人が太って写るのはなぜ?

これは集合写真や複数人での自撮り撮影でよくある端の人が太って写ってしまう現象「ボリューム歪像」について解説した記事で、これはよく広角レンズの「パースペクティブ」が原因であると勘違いされているケースを時々見かけます。

カメラ業界には間違って流布してしまっている知識が山ほどあり(※もちろん私も間違って覚えていることもあるわけです)、これもその一つで、こうした現象の原因はパースペクティブが原因ではなくボリューム歪像によるものです。

そうした意味で是非読んでおいて欲しいと思います(元々ボリューム歪像という現象を知っていたという方は読む必要はありません)。

3位:カメラグランプリの座談会から見えてくる、選考委員の問題点

これは「自称世界で一番権威あるカメラ賞」(※主催しているカメラ記者クラブが本当に自分で言っています)の問題点と、その選考委員の知識レベルの低さを指摘した記事で、関係者には結構反響があったそうなのですが、当然ではありますが一般の方にはあまり関心を持ってもらえなかったようです。

カメラグランプリの選考委員の審査方法やカメラに対する知識の浅さを、カメラグランプリの座談会を元に細かく指摘しているもので「このような人たちが審査する賞に何らの説得力もない」ということを示した記事です。

ただし、これは選考委員個人に対する批判ではなくカメラ記者クラブの選考のシステム全体に対する批判です。

4位:今、本当に活躍しているポートレートフォトグラファーたち

カメラファンはやはりカメラ系YouTuberやCP+などでセミナーを担当するセミナー系のカメラ講師の方が知名度は高いと思うのですが、本当に今の日本のポートレート撮影で第一線で活躍しているポートレートフォトグラファーを紹介した記事です。

一般週刊誌で最も発行部数が多いFRIDAYの巻頭グラビアを担当してたフォトグラファーたちを3年10ヶ月分調査するという手間のかかった記事なのですが、人のためというよりは、自分がやっていていい資料ができたと思っています。

第一線で活躍しているポートレートフォトグラファーやそのかたたちのWebサイトやSNSへのリンクなどが一覧で見られるようになっています。

5位:カメラが正方形イメージセンサーを採用しない理由

これは昔からよく言われている、縦位置横位置の写真を撮影するのに、カメラを回転させなくても正方形センサーにすればボタン一発で切り替えられるじゃないかという、実現不可能な間違った知識に対して、なぜそんなことは出来ないのか?ということを解説した記事です。

そんなにレベルが高い話をしているわけではないので、カメラに詳しい人ならご存知の内容でしょうから、詳しい人向けというよりも、カメラに詳しい人が何回も接することになる「正方形センサー待望論」に対して毎回ご自身で説明していたら大変ですから「この記事を読めばなぜ正方形センサーができないか書いてあるからこれ読んどいて」と丸投げできるように書かれた記事です。

内容的には今これを読んでいる方には知っていることがほとんどだと思いますが、お暇ならさらーっと流し読みしていただくのもいいかなと思います。

6位:シャッター半押しAFか親指AFか、きのこたけのこ戦争

「プロは親指AF」という事実ではないデマが広まっていることに対して書いた記事で、前々から思っていたというか、2015年にも親指AFとシャッター半押しAFはどちらも一長一短であるという記事を書いています。

しかし当時はサイトのドメインパワーも弱く全く伝わっていなかったこともあり、改めて「プロの大半が親指AFなんてウソだから」ということを知ってもらうために書いた記事です。

はっきり言って「プロはみんな親指AF」なんて言っているのは確実にプロじゃないです。逆にそれでプロでないことが分かってしまうと思います。

7位:ユージン・スミスってどんな人?水俣病の惨禍を世界に伝えた写真家の人生を巡る

報道カメラマンであったユージン・スミスを題材に書いた記事ではあるのですが、この記事を書いた後に映画「MINAMATA」が公開されたため、超大手のニュースサイトなどがユージン・スミス関連の記事を書いたために埋もれてしまった記事です。

自分でもなかなか格調高い記事だと思っているのですが、大手報道機関のサイトのドメインパワーには勝てないので、薄っぺらい内容の記事や後追いの記事ばかりが検索の上位に来てしまいました。

Google検索の「ユージン・スミス」の検索順位は1位がWikipediaで(それはそれでいいと思うのですが)、2位は朝日新聞の記事ですが、内容はペラペラです。

検索の3位はYahoo!ニュースでジャーナリストの徳山喜雄さんがユージン・スミスを特集した記事が書かれているのですが、それは内容的にもとても素晴らしいと思います。

別に検索上位に表示させるために書いているわけではないのですが、自分で言うのも何ですが、ユージン・スミスを知りたいのであれば、私の書いた「ユージン・スミスってどんな人?水俣病の惨禍を世界に伝えた写真家の人生を巡る」を読むのもまあまあ良いのではないかと思います。

8位:ストロボ同調速度が多少上がっても意味がない26の理由

これはソニーα1のストロボ同調速度1/400秒に対する過剰な絶賛評価に対してその間違いを指摘した記事です。

実際の撮影ではストロボ同調速度が1/250秒だろうと1/400秒だろうと、撮れる写真は変わらないということを26ものQ &A方式でくどくどと説明した記事です。

ストロボ撮影の現実というものを知る意味でも読む価値があるかと思います。

9位:マウント選びから分かる、信頼できる人できない人

これは全くのジョーク記事なのですが、ある意味真理なのではないかとも思います。

暇つぶしにどうぞ。

10位:EOS-1系はなぜEOSと1の間に「-」ハイフンが入っているのか?

これも暇つぶしのための記事だと思いますが、なぜキヤノンのカメラはフラッグシップ機にだけ代々EOS-1Dという風に、EOSと1の間に「-(ハイフン)」が入るのかということを解説した記事です。

キヤノンマニアの人には有名な話ではありますが、他社ユーザーのかたはハイフンが入ることに気づいていない人もいれば、入るのは知っているが、なぜかは知らないという人が多いと思いますので、ハイフンが入るようになった理由を解説しています。

以上今回は、2021年に書かれた記事の中から、アクセス数は特に伸びなかったけれど、読んでおいて欲しい記事をランキング形式で発表させていただきました。

ちなみに次回は今年とてもアクセスが多かった「2021年アクセス数が多かった記事ランキング」をご紹介する予定です。

Reported by 平原正隆