家電業界大手としてパナソニックがカメラ業界に参入して早24年。LUMIXブランドも立ち上げから今年2021年に11月には丁度20年目の節目を迎えます。
カメラの出来は悪くないのに、LUMIXがセールス面で苦戦していることは否めません。なぜLUMIXは売れないのでしょう?
というわけで今回はLUMIX20周年ということで、LUMIXの20年の歩みを簡単に振り返りつつ、パナソニックがカメラ業界でなかなか成功しない原因とこれからやるべきことについて考えてみたいと思います。
ネガティブキャンペーンと勘違いする人が稀にいるので先に言っておきますが、私は動画撮影ではLUMIX GH5を使っていますし、とても良いカメラだと思っています。
目次
- LUMIXの始まりとレンズ交換式カメラへの進出
- カメラ事業本格参入のブランド名となった「LUMIX」の意味
- 不十分だったパナソニックのフォーサーズシステム
- ミラーレスへの船出とオリンパスとの関係
- レンズ交換式カメラの歴史を変えたLUMIX G1
- もしもオリンパスではなく他のメーカーと協業していたなら?
- LUMIXの苦戦の始まり
- パナソニックの最大の敵はオリンパスだった
- 追い討ちをかけるように登場したソニー
- なぜLUMIXはオリンパスやソニーと戦えなかったのか?
- 明暗を分けたデザイン性
- カメラファンや売り場の声を無視し続けたパナソニックの企画・設計
- LUMIXの足を引っ張り続けた小型センサー
- パナソニックが抱える体質的問題点
- パナソニックの頑固さ
- 開発者が独善に陥るとカメラは軌道修正が効かなくなる
- 新マウントでの二度目の船出は成功するのか?
- 決して悪くない現状のLUMIXの性能
- カメラマニアの営業部門に対する誤解
- 開発者が売ることの大変さを肌で感じることの大切さ
- 富士フイルムが売れてパナソニックが売れない理由
- Sシリーズの成否はLUMIX20年の歴史を捨てる覚悟をあるかどうか