皆さんこんにちは。
カメラマニアも初心者を抜け出すくらいになってくると、
- 縦位置の撮影時にカメラを構え直さなくて良い
- 三脚に横位置で固定したまま縦位置撮影もできる
といった理由から「正方形のイメージセンサーや円形センサーを採用してはどうか?」ということを考え始め、正方形イメージセンサー待望論のような意見が定期的に出てきます。
実は正方形のイメージセンサーを搭載したデジタルカメラは、レンズ一体型カメラ(コンパクトデジタルカメラ)で過去に存在はしていました。また工業用カメラや特殊撮影用カメラでは現在も存在しています。
しかしレンズ交換式カメラ、いわゆる「デジタル一眼レフ」や「ミラーレスカメラ」で、正方形イメージセンサーを採用している民生機は現時点ではありません。
これはコスト面だけでなく、
- 正方形イメージセンサーを採用できない理由
- 正方形イメージセンサーを採用するメリットがない
といったことがあるからです。
目次
- なぜ正方形イメージセンサーは採用されないのか?
- フルサイズセンサーを正方形にするとマウント径が足りない
- 電子接点と干渉してしまいオートフォーカスも出来ない
- 花形レンズフードやフレアカッターと干渉してこれまでのレンズがケラレてしまう
- フルサイズマウントに24×24mmのAPS-C正方形イメージセンサーを入れるのも無意味
- その他色々な意味で現実的ではない
- 正方形イメージセンサーの実現性は低い
- 正方形イメージセンサーは現実的ではないし作っても売れない
というわけで、今回は「カメラメーカーはなぜ正方形イメージセンサーを採用しないのか?」について解説したいと思います。
続きを読む デジタルカメラが正方形イメージセンサーを採用しない理由 →