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シャッター半押しAFか親指AFか、きのこたけのこ戦争

EOS R3/背面

皆さんこんにちは。

今回はシャッター半押しAFと親指AFの話をしたいと思いますが、ちなみに私はシャッター半押しAF派です。

目次

  • シャッター半押しAFか親指AFかは人それぞれ
    • 「プロはほとんど親指AF」というウソ
  • 私の現在のAF操作設定
    • なぜ私はシャッター半押しAFを使うのか?
      1. 親指はグリップのみに使った方が楽
      2. マルチコントローラー(ニコンだとサブセレクター)を操作中にはAF-ONボタンを押せない
      3. .露出補正で親指でダイヤルを回した時に、AF-ONボタンに親指を戻さなくてもシャッターボタンでAF→レリーズまでできる
    • ではAF-ONボタンには何を割り当てているか?

また折角なので、私自身のAF操作に関する設定も話しておきたいと思います。

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カメラグランプリの座談会から見えてくる、選考委員の問題点

画像引用:カメラグランプリ2021(http://www.cjpc.jp/gra/2021/grandprix21J.html#TOP)

皆さんこんにちは。

先日カメラグランプリ2021が発表されましたが、この選考に関して、一部の選考委員の発言に対してネット上でも批判が出ていました。

そして先日デジカメWatchにおいて、当のカメラグランプリの選考委員たちが座談会という形式で、カメラグランプリの選考時にどういったことを考えて投票したのかという趣旨の記事を掲載しました。

  1. ソニー「α1」がカメラグランプリ2021大賞を受賞!3人の選考委員が「投票のホンネ」を語る
  2. カメラグランプリ2021の座談会動画「受賞製品をホンネで語る!」公開。初回はソニーα1について

1.は、ソニーの提供で行われています(記事の末尾に「提供:ソニーマーケティング株式会社」と記載されています。

2.は動画となっており、カメラグランプリを主催する「カメラ記者クラブ」のYouTubeチャンネルで投稿されています。

そこで今回はこの座談会の会話の内容から、この選考委員たちは選考にふさわしい知識があったのか?について会話の内容から検証してみようと思います。

目次

  • 座談会第一回の会話の内容を見て
    • 座談会一回目のメンバーについて
    • 実際の撮影に対する知識の浅さ
    • 質問者の意図を理解できていない
    • 客観性を欠いた採点理由
    • 何も学ぶことがなかった1回目の座談会
  • 座談会第二回の会話の内容を見て
    • 二回目の座談会の動画
    • 座談会二回目のメンバーについて
    • α1のサイズに対する選考委員の考えの浅さ
    • 辟易するほど内容のない会話
    • 選考委員とカメラ記者クラブに向けて

これは大賞に選ばれたα1がどうこうというよりは、選考委員と選考基準についての話です。

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ニコンZ 9の背面操作系を見ての印象

Nikon Z 9 背面
画像引用:Photolari(https://twitter.com/Photolari)

オリンピックに関連して、キヤノンのEOS R3やニコンのZ 9が実際に使われている様子が見られるようになってきました。

EOS R3は既に背面画像も既に公式に公開されていますが、これまで正面の画像しか公開されていなかったZ 9の背面レイアウトがわかるようになってきましたので、今回はニコンZ 9の背面のレイアウトに関しての印象を簡単にお話ししたいと思います。

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Z fc発売延期。予約殺到でカメラが発売延期になる理由を解説

皆さんこんにちは。

皆さんの中には、発表されたニコンのZ fcを予約された方もおられるのではないでしょうか?

そのZ fcのレンズキットの中でもっとも人気のあるフルサイズ用単焦点レンズとの組み合わせ、Z fc 28mm f/2.8 Special Edition キットが予約数が想定を大きく超えたため、発売が延期されることが発表されました。

以下ニコン公式から引用

“2021年7月下旬に発売を予定しております「Z fc 28mm f/2.8 Special Edition キット」は、想定を超える大変多くのご予約をいただき、さらに部品供給の遅延により、発売に十分な供給量をご用意できない見通しです。

そのため、発売を延期させていただくこととなりました。発売時期につきましては、確定次第改めてお知らせいたします。”

こうしたことはニコンであれば以前D500でも起きました。予約がメーカーの予測を大幅に超えると起きる現象です。

「D500」及び関連アクセサリー発売日延期のお知らせ

今回のZ fc 28mm f/2.8 Special Edition キット場合、特に組み合わせるレンズのNIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)の生産が間に合っていないことが影響していると思いますが、同時に、「予約数がメーカーの想定を上回ると発売日が延期になる」という理由、いまひとつ分かり難いですよね?

予約全ての台数が用意できなくても、生産出来た分だけ予約順に渡していけば良いのではないか?と考えるのが普通の感覚ではないでしょうか。

実際、Z fc 16-50 VR SL レンズキットの方は発売延期ではなく、「現在ご予約をいただいている一部のお客さまには、商品のお届けまでにお時間をいただく可能性がございます。」というお詫びに留めているのに、明らかに間に合わないZ fc 28mm f/2.8 Special Edition キットの方は発売延期になったわけです。

そこで今回は、なぜカメラは予約数が想定を大きく超えると発売自体が延期になるのか?そのカラクリというか、致し方ない理由をお話しします。

これは私が以前にあるメーカーの営業部門の偉い人に聞いた話で、「ああ、なるほど」と私は納得した(皆さんが納得するかは別ですが)のでご紹介します。

目次

  • 発売遅延に関する時に誤ったさまざまな憶測
    • 代表的な憶測の例
  • 発売日が延期になる本当の理由は小売店との関係にある
    • 予約順で正確に出荷してもお客さんが納得するとは限らない
    • 発売延期は販売店に対する配慮が大きい
    • 皆が少しずつ不満だが不公平感が少ないシステム

こうしたことが起こると往々にしてメーカーが叩かれがちですが、これはどちらかと言うとメーカーが販売店とお客さんの感情に配慮した結果なので、知っておいていただければ、予約待ちのストレスも少しは軽減されるのではないかと思います。

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マウント選びから分かる、信頼できる人できない人

レンズマウント
画像引用:PROFIFOTO(https://www.profifoto.de/neuheiten/kameras/2019/06/14/wertewandel/)

皆さんこんにちは。

カメラファンにとってマウント選びは人生の大きな分岐点です。

ゆえにマウントを変えるということは、大げさに言えば信仰する宗教を変えるほどの一大決心と言えるでしょう。そこからその人の人となりも伺えるというもの。

  • こういうマウント選択する人は信用できる!
    • 1位:落ち目のマウントと心中する覚悟がある人
    • 2位:メーカーが撤退し仕方なくマウント変更した人
    • 3位:特定のメーカーを浮気せず使い続ける人
  • こういうマウント選択する人は信用するな!
    • 1位:流行りのマウントへ乗り換えていく人
    • 2位:複数のマウントを使っている人
    • 3位:オシャレそうなイメージでマウントを選ぶ人

そこで今回は、こういうマウント選びをする人は人間的に信頼できる・できないというのを、独断と偏見に基づいてランキングしたいと思います。

※冗談なので真面目に受け取らないようにお願いします。

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キヤノンがクラシックデザインのカメラを出すのなら…

画像引用:キヤノン(https://global.canon/ja/c-museum/)

ニコンがFM2をモチーフとしたミラーレス機Z fcを発表し話題になっている今日この頃ですが、もしもキヤノンがクラシックデザインのミラーレスを出すなら、どのモデルを元ネタにするのでしょうか?

キヤノンの性格的にクラシックデザインのミラーレスを出す可能性はほとんど無いとは思いますが、今回は空想を巡らせてみましょう。

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CIPAにもオリンピック委員会並の厚かましさがあればCP+は開催できた

国民の多くが開催に反対しようとも、なにがなんでもオリンピック開催を目指すオリンピック委員会。

それに比べオリンピックより遥かに規模が小さく世間的には大して知られてもいないのに、わずかな批判を恐れてCP+を自粛してしまうCIPA。

IOC(国際オリンピック委員会)もJOC(日本オリンピック委員会)もろくでもない組織だけれど、そのなりふり構わない姿勢はカメラ業界も学ばなければいけない。

約70年続いたフォトキナはなくなり、次はCP+が消えてしまうだろう。カメラ業界は圧倒的に気概が足りない。

写真集や雑誌で活躍しているポートレートフォトグラファー5人

画像引用:Amazon(https://amzn.to/2QNkd05)

皆さんこんにちは。

フォトグラファーの世界は栄枯盛衰、かつての有名フォトグラファーがいつの間にか消え、気付けば新しい世代が台頭しているもの。

果たしてこの2021年現在、実際に雑誌や写真集で活躍しているポートレートのフォトグラファーはどんな人たちがいるのでしょうか?

ちなみに昨年2020年の年間写真集売上げランキング(フォトエッセイのようなものは除く)は、

  1. 田中みな実1st写真集「Sincerely yours…」
  2. 乃木坂46写真集「乃木撮 VOL.2」
  3. 与田祐希2nd写真集「無口な時間」
  4. 山下美月1st写真集「忘れられない人」
  5. 白石麻衣写真集「パスポート」乃木坂46卒業記念 限定カバー版
  6. 梅澤美波1st写真集「夢の近く」
  7. 秋元真夏2nd写真集「しあわせにしたい」
  8. 堀未央奈2nd写真集「いつかの待ち合わせ場所」
  9. 中田花奈1st写真集「好きなことだけをしていたい」
  10. 安田章大写真集「life is」

となっています。

目次

  • 活躍めざましいポートレートフォトグラファー5人
    1. Takeo Dec.:クオリティとスピードを兼ね備え大活躍
    2. 伊藤彰紀:あらゆる人物撮影をこなすポートレートの達人
    3. 菊池泰久:人物の魅力を的確に捉える素晴らしい情緒感
    4. 中村和孝:ビューティーも得意な写真集のヒットメーカー
    5. 細居幸次郎:驚愕のペースで撮影するアイドル写真集の大家
  • 他にも沢山いる素晴らしいポートレートフォトグラファーたち

そこで今回は「雑誌や写真集で見かけない日はない」という、近年特に活躍めざましいポートレートフォトグラファー5人をご紹介したいと思います。

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ボディ平均価格42万円。カメラ業界の異常性

皆さんこんにちは。

すでに発売されたソニーのフラッグシップ機α1、そして開発発表されたニコンのフラッグシップ機Z 9とキヤノンのハイアマチュア機EOS R3と、この春は各社の高級ハイスペック機たちがカメラ業界の話題をさらっています。

しかし本当にこんなことで良いのでしょうか?

勿論この3機種は、東京2020がずれ込んでいるためにわかりにくくなっているものの、本来は2022年の冬季北京オリンピックや2022 FIFAワールドカップを見据えて開発されたカメラでしょうから、従来機であれば、EOS-1D X Mark IIID6のようなフラッグシップ(EOS R3は厳密にはフラッグシップではありませんが)とほぼ同等のカメラなので高価になるのも仕方がないでしょう。

しかし現在カメラ業界は縮小していく業界の中で生き残るため高付加価値化が急速に進み、発売される機種の多くが初心者が手を出せない(出しにくい)高級機ばかりになっています。

そこで今回はそんな話です。

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EOS R3の新しい視線入力はスポーツ撮影に革新をもたらすか?

画像引用:キヤノン(https://cweb.canon.jp/eos/your-eos/product/eosr/r3/)

みなさんこんにちは。

さて、先日キヤノンがEOS R3の開発発表を行い、その目玉機能の一つとして「視線入力対応ファインダー」がありました。

この視線入力は、EOS 5QD(1992年)において世界で初めて搭載された機能で、その後EOS55(1995年)、EOS-3(1998年)、EOS 7(2000年)でも搭載されたものの、当時の視線入力はあまり評価されなかったことは皆さんもご存知だと思います。

しかし最後の視線入力ファインダー搭載機であるEOS 7から20年以上の時が経ち、比較にならないほどAFの処理速度が向上した今、キヤノンが20年前と同じような視線入力を勝算もなく再び搭載してくるとも思えません。

おそらく相当な自信をもっているからこそ復活させてくるわけですから、EOS R3の視線入力は21年前とは比較にならない進化を果たしているのではないかと期待しています。

また「瞳AFがあれば視線入力はいらない」という声もありますが、私はEOS R3の実機を見てみるまでそれは分からないと思っています。

そこで、今回は21年の時を経て視線入力のレスポンスが劇的に上がっているという前提で、「瞳AFにない視線入力のメリット」をお話ししたいと思います。 続きを読む EOS R3の新しい視線入力はスポーツ撮影に革新をもたらすか?