マイクロフォーサーズ復権なるか?OM-1とLUMIX GH6

皆さんこんにちは。

OMデジタルソリューションズ(以降「OMDS」)とパナソニックから、マイクロフォーサーズ(以降「MFT」)のフラッグシップ機である、OM-1とLUMIX GH6が発表されました。

OMDSとLUMIXの今後の命運をかけた2機種といっても良いカメラですが、果たして皆さんはどのような印象を持たれたでしょうか?

今回はOM-1とLUMIX GH6を見ての私の所見をお話ししたいと思います。

目次
  •  OM-1について
    • あらゆる改善がなされ素晴らしい進化
    • これが異なるマウントであったなら…
  • LUMIX GH6について
    • もはやシネマカメラレベルの動画性能への偏り
    • 捨て切れなかったDFD(空間認識技術)
    • GH6の機能をSマウントのフルサイズ版に反映させられるかが課題

細かいスペック比較とかそういった話はしません。カメラのコンセプトや方向性についての話です。

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北京オリンピックでソニーが予想外の躍進!

皆さんこんにちは。

北京オリンピックの様子を見るに、事前の私の予想とは異なりソニーがシェアを大きく伸ばした様子です。

ざっくりいうと、東京2020オリンピック(2021年開催)では、実際の画像から調べたシェアメーカーの公式発表から推測すると、おおよそ、

  1. キヤノン:55-60%
  2. ニコン:30-35%
  3. ソニー:10-15%

という感じでした。その上で2022年の北京大会の予想としては、

  1. キヤノン(55-60%):横ばい
  2. ニコン(35-40%):微増
  3. ソニー(5-10%):微減

このような感じになるのではないかと予想していました。しかし実際は予想に反して、

  • キヤノン(55-60%):横ばい
  • ニコン(20%):減少
  • ソニー(20%):増加

おおよそこのようになっていたようです。つまり、ソニーがかなり増えてニコンが減ったわけです。

目次
  • なぜソニーはオリンピックシェアを伸ばしたのか?
    • 報道機関への営業効果?
    • ニコンはなぜソニーにシェアを奪われた?
      • 理由1.Z 9はそこまでスポーツ撮影に特化されていなかった
      • 理由2.NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sが間に合わなかった
      • 理由3.ニコンを狙い撃ちにするソニーの戦略

なぜこのような結果になったのでしょうか?推察してみたいと思います。

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ハイスピードシンクロ時、ガイドナンバーはどの程度低下する?

画像引用:Amazon(https://amzn.to/3FBakay)

フォトマスター検定の予想問題です。フォトマスター検定勉強法も掲載していますので、参考にして頂ければと思います。

過去の各級の予想問題のまとめ

合格目指してさっそく問題です!

難易度:準1級レベル

問:完全に真っ暗にした室内でストロボ光のみを使って撮影を行なったところ、マニュアル発光モードで1/16の発光量に設定した時に適正露出が得られた。

同じストロボで通常シンクロモードとハイスピードシンクロモードで発光させた場合、ストロボによる露光量にはどのような差が出るか?次の中からもっとも近いと思われるものを選べ。

① ハイスピードシンクロでは2段程度露光量が落ちる
② ハイスピードシンクロでは6段程度露光量が落ちる
③ ハイスピードシンクロでもストロボによる露光量は変わらない

正解はこのあとすぐ!

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決定!真のカメラグランプリ2022

真のカメラグランプリ 2022

皆さんこんにちは。

毎年発表されているカメラ記者クラブ主催のカメラグランプリですが、選考委員がアレなので結果選ばれる機種が同じ場合でも、私が一人でやった方がもう少しマシな選考理由を書けるだろうということで、今回は選考委員が私一人による「真のカメラグランプリ2022」を発表します。

目次
  • 真のカメラグランプリ2022
    • 真のカメラグランプリ2022の概要
    • 大賞:ニコン Z 9
      • 選考理由
    • レンズ賞:キヤノン RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE
      • 選考理由
    • わたしが選ぶベストカメラ賞:キヤノン EOS R3
      • 選考理由
    • 真のカメラグランプリ2022の選考を終えて

※もちろん「真のカメラグランプリ2022」はカメラ記者クラブ主催の「カメラグランプリ2022」とは一切関係ありません。

ちなみにカメラ記者クラブはカメラグランプリのことを「世界で一番権威あるカメラ賞」と意味不明なことを本当に言っているので、この「真のカメラグランプリ」は銀河で一番権威あるカメラ賞と言っておきます。

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バリアングルモニターとチルトモニター、今の主流はどっち?

皆さんこんにちは。

長い間続いているバリアングルモニターvsチルトモニター論争ですが、現時点ではどちらの機種が多いのでしょうか?

そこで今回は各社の今後の主力マウントとなるであろう、

  • キヤノン(RFマウント)
  • ニコン(Zマウント)
  • ソニー(Eマウント)
  • 富士フイルム(Xマウント)
  • パナソニック(Lマウント)
  • オリンパス(マイクロフォーサーズマウント)
  • リコー(Kマウント)

これらの全ての現行機種を対象に、バリアングルモニターとチルトモニターのどちらの機種が多いのか比較してみました。

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CP+はイベントとしてもう終わっている。

CP+ 2022 開催中止

皆さんこんにちは。

CP+ 2022は今年もリアル開催が直前に中止になりました。

当初主催者であるCIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)は、「ワクチン接種証明」だの「PCR検査の陰性証明」だの言っていたわけですが、結局3年連続のリアル開催中止となりました。

根本の原因はコロナではなくCIPAの気概のなさにあるため、コロナがどう変異しようが関係ありません。本心は「少しでも批判されるリスクがあるなら中止したい」というだけでしょう。

目次
  • CP+廃止はもう既定路線なのだと考える

と言うわけで今回は、CP+はもう今後もリアル開催は難しくフェードアウトしていくだろうというお話です。 続きを読む CP+はイベントとしてもう終わっている。

北京冬季オリンピックのカメラメーカーシェアを予想する

皆さんこんにちは。

さて、北京2022冬季オリンピックが近づいてまいりました。

東京2020オリンピック(2021年開催)では、実際の画像から調べたシェアメーカーの公式発表から推測すると、おおよそ、

  1. キヤノン:55-60%
  2. ニコン:30-35%
  3. ソニー:10-15%

という感じだったのだろうと思います。

果たしてこの数字が北京2022冬季オリンピックではどのように変化するのでしょうか?

今回は総合的な観点から、3社のオリンピックでのシェアがどの程度になるか予想したいと思います。

目次
  • 北京2022冬季オリンピックカメラメーカーシェア予想
    • プロ市場のシェアの変動は緩やか
    • 1位:キヤノン(55-60%):横ばい
    • 2位:ニコン(35-40%):微増
    • 3位:ソニー(5-10%):微減

既にオリンピックでのシェアに影響を及ぼしそうな要素がはっきりしており、今回の冬季オリンピックはコロナでずれ込んだ東京2020大会から半年しか経っていない開催でもあるので、予想しやすいのではないかと思います。

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技適警察、バッテリー警察、レビュー警察

画像:いらすとや(https://www.irasutoya.com/2014/07/blog-post_91.html)

皆さんこんにちは。

新型コロナ流行の際には「自粛警察」「マスク警察」といった言葉も流行りましたが、カメラ業界にも謎の自警団のようなものが存在しており、代表的な例としては、

  • 技適警察:技適マークがないワイヤレストランスミッターなどを使用することを異常に叩く人
  • バッテリー警察:メーカー純正でない互換バッテリーを使用することを異常に叩く人

などがあります。

そして近年特に目立ってきているのが、「レビュー警察(口コミ警察)」です。

実際にはレビュー警察というのは私が勝手にそう呼んでいるのですが、これは自分が贔屓にしているメーカーの製品に対して批判的な口コミやレビュー動画を見かけると、まるで自分の悪口を言われたかのように発狂モードに入って相手をコメントなどで叩く人のことです。

レビュー警察に限らず、この「○○警察」系の人たちは、例外なくネット弁慶の上に、実はこの人たちがメーカーの足を一番引っ張っている人でもあります。

目次
  • 技適警察とバッテリー警察
    • 技適警察
    • バッテリー警察
  • レビュー警察(口コミ警察)
    • レビュー警察とは
    • レビュー警察誕生の背景
    • レビュー警察は誰のためにもならない害悪

そこで今回はそのレビュー警察がどれだけメーカーの将来に対して害悪であるのかというお話です。

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最新カメラメーカーシェア発表!BCN 2022

カメラメーカーシェア2022
画像:BCN(https://www.bcnaward.jp/award/gallery/detail/contents_type=251)

今年もBCN AWARD 2022により、カメラやレンズの2021年の年間シェアとランキングが発表されましたのでご紹介します。

目次
  • ミラーレス部門
  • デジタル一眼レフ部門
  • コンパクトデジタルカメラ部門
  • 交換レンズ部門
  • ビデオカメラ部門
  • アクションカム部門
  • 三脚・一脚部門
  • カメラバッグ部門
  • インクジェットプリンタ部門

今回はBCN AWARD 2022(2021年年間シェア)についてお話しして見たいと思います。

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レンズの超音波モーターとステッピングモーターとリニアモーターの違い

画像:Canon(https://global.canon/ja/technology/support17.html)

皆さんこんにちは。

AF関連で最近話題になるのがレンズのアクチュエーター(駆動装置)の、

  • 超音波モーター
  • ステッピングモーター
  • リニアモーター

などです。DCモーターのレンズももちろん現役で存在はしていますが、今後主流になるということはないでしょう。

目次
  • それぞれのモーターの違い
    • それぞれのモーターの原理や動き方の違い
  •  それぞれのモーターの特徴
    • 超音波モーターの特徴はパワーとスピード
    • ステッピングモーターの特徴ステッピングモーターの特徴は制御精度
    • 超音波モーターとステッピングモーターは使い分け

そこで今回は、超音波モーターとステッピングモーターとリニアモーターのそれぞれの原理と特徴について簡単にですがご説明したいと思います。

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カメラを知る、写真がもっとたのしくなる。